水村監督:『隷嬢』…海外ボンデージの魅力的なヒロイン達を表現する言葉は、Bound Beautie、Bondage Girl、Damsel in Distress等、数多く挙げられますが、いざそれらを日本語化して表記するとなると、言葉に迷ってしまいました。
当初は「令嬢~」でいこうかなとも思っておりましたが、「縛られた女性」の雰囲気を醸し出すように、「令嬢」ではなく「隷嬢」という文字にしてみました。ただ、当時すでに「隷譲」という表現は他所の作品で流通していたと思いますので、実はそれも頭の片隅に有って影響したかもしれません。
『寫眞館』…96~97年当時の日本は、ホームページ自体まだ多くなかった
(「ウェブサイト」という呼称でなく、「ホームページ」という呼称が一般的でしたね)のですが、とある写真家が自分の作品をホームページに掲載し、インターネットで個展開催という記事を新聞で読み(当時としてはインターネットがらみのことは、何もかもみな画期的という、とても牧歌的な時代のお話です)、非常に感銘を受け、自分でもインターネットで作品を発表してみようと思うに至りました。
これが『隷嬢寫眞館』のはじまりです。旧字体を使っているのは、レトロな感覚も大切に守っていきたかった為です。動画主流となった現在、「寫眞館」という名称に違和感を覚える方も少なくないと思いますが、以上のようなわけなのであります。
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